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Power From the Universe (1984年)
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Power From the Universe
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解説 - Power From the Universe
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. HIGASHI ★★ (2007-03-04 23:32:00)

84年発表の2nd(手にしたのは05年の再発CD盤)。
困ったもんである、何せ褒めるところがほとんどないのだから。“Chopper Attack"はまあまあ聴けるんだけど、あとはあくびとの戦いが続くほど、才能にきらめきがない。“Fortune Lady"などは途中からテンポアップし、オッと一瞬思わせるが、その後は糸の切れた凧のようにフェイドアウトしていき、その辺の壁を頭突きしたくなる(笑)
とても誰かに聴いてみては?っと勧められないのだが、バンド名だけは何だかかっこいいと思うのよね~。
それに1st“BURN THIS TOWN"のあのお間抜けジャケットも何だか手に入れたいのよね~。臭いとわかってても靴のニオイを嗅いでしまうあの感覚に似ている(笑)




2. 火薬バカ一代 ★★ (2016-03-02 23:11:23)

『宇宙からのパワー』を受信中(?)のメンバーが配置された、ジャケットの構図や色合いの美しさも印象的な'85年発表の2ndアルバム。
アートワークの飛躍的レベルアップが物語る通り、良くも悪くもテメェらのやりたいことにしか興味がなかった風情(ある意味ミュージシャンとしては正しい)の前作『BURN THIS TOWN』に比べると、全体的にテンポを抑え気味にして、その分メロディの増量が図られた今作は、彼らなりに周囲を見回して、「もっと多くの人に聴いて貰いてぇ」「もっと売れてぇ」と、より他人の耳目の存在を意識するようになったのが伝わる仕上がり。
無論、デビュー作で聴かせたオーソドックス過ぎるぐらいオーソドックスな典型的NWOBHMサウンド――'80年前後のJUDAS PRIESTを基本に、AC/DCのタテノリ感も加味したような音楽性――自体は不変なのですが。今回はそこに、OPを飾るBATTLEAXE印の名曲①のイントロには「焦らし」を設けてみたりとか、ティノ&クリスのトロイ兄弟(PRAYING MANTIS)を招いてコーラス・ワークの強化を図ってみたりとか、色々小技が仕掛けられています。その好例が、6分以上に及ぶ長尺を(そこはかとなく)ドラマティックに物語る④。Keyも交えたクライマックスの盛り上がりはなかなかに熱いですよ。
デビュー作に比べると、やや大人しくまとまったしまったとの印象は拭いきれませんが、でもやはり①(“CHOPPER ATTACK”というタイトルからして良い)や④はメタル・ハートに響く名曲であるなぁ!と、久々に聴き直して実感した次第。




3. 失恋船長 ★★★ (2025-06-20 02:09:16)

オープニングナンバーからしてカッコいいですね。NWOBHMを通ったマニアならばグッと掴まれるでしょう。これがダメならメタルを聴いてもつまらないでしょうね。ロックバンドの持つ武骨なパワー、そのパワーを内包した楽曲はどれもが魅力的。80年代型メタルならではの美点が詰まっています。
まだメタルバブルが始まる前なので妙なメジャー感を出して若い娘達に媚びを売っていないのがポイント。

前作の荒削りなパワー、あの破天荒さが今作には欠けているが、それは成長の証として捉えられるかがポイント。クサレジャケも含め、あのインパクトは凄かった。今作はリフ一つとっても親しみやすく、メロディに気を配っている。それは歌メロの練り込み具合にも現れており、多くのロックアンセムを量産している。

ゆっくりと立ち上がり世界チャンピオンに向かう挑戦者のような、今作に賭ける思い。その普遍的なサウンドに磨きを掛け、良い意味でメジャー感が増している。スピードナンバーがもっと欲しいという声もあるだろうが、名曲①のインパクトは強く、その余韻を楽しんでいる間に、④が登場。小手先のテクニックではない、自肩の強さを見せつけた6分を越えたドラマ。その叙情性を高めたメロディとシンプルパワーロックを軸に、リングに向かう挑戦者のような高揚感と緊張感を感じさせてくれる。まぁ歌詞の世界観は全く別もんなんですが、ワタクシは英語は全く何で、ましてや洋楽を何十年も聴いていますが訛なんて全然わかりまへん。減量苦から、深夜部屋を飛び出し、うどんの屋台に飛び込むマンモス西です。

表題曲も小気味よいリフと大らかなリズム、ビックコーラスを従え派手にぶっ飛ばしてくれましたね。AC/DCタイプのロックが日本では人気なしなので、まぁねぇセンスなんですけどね。

再発された後は、1987年にレコーディングした4曲が追加されています。
Killer Woman
Radio Thunder
My Love's On Fire
Love Sick Man


⑨曲目にあたるKILLER WOMANがカッコイイ。洗練されているんですよね。そのパワーと疾走感、そこに嫌味にならないメジャー感をまぶしメロディアスに仕立てた王道ロックは実に心地良い。本編に今作があれば評価も違うのでしょうが、時代でしたね。
このバンド、1987年に力尽きてしまいます。セールス的な面で苦戦もしたのでしょうが、1994年に我が国が世界に先駆けCD化を果たした事を考えると売り上げたランキングに頼る愚者には発見出来ない、豊かな音楽性を感じとれるでしょう。ちなみにボートラが収録されているのは、2014年に
Steamhammerから出たヤツです。

サブスクで気軽に試聴できますので無理にお金を出す必要も無いのでご安心ください。



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